義歯と云う生体内器具を使うには能力が必要です。
その人にピッタリ歯を入れれば、高性能器材を使用すれば上手くいくというのは幻想でしかありません。足が有れば歩けるのではないのと同じです。
義歯では、単に無い歯を足しているのではありません。
失われたのは歯だけではないので、肉と骨を補う必要があります。この辺りが義歯の型の問題となります。
体に緊張があると、その側の義歯に当たり、痛みが出る事がしばしばあります。本人はそれを自覚していないことがとても多いのでややこしくなります。
義歯では直接噛みしめて負担をかけなくても一部分だけ痛みが出ることもあります。
義歯を入れると嫌な感じや体調不良になる場合は入れられなくなります。
元棋士の加藤一二三さんがその例です。
合ってないからではありません。
更にまずいのは、上の総義歯を上に向かって維持するエネルギーが無い方です。直ぐに落ちます。
上手くいかない義歯の治療には、体調を改善する必要があります。当院では主に東洋医学的手法を用い、義歯の事実と身体関係性をお見せしながら治療を行います。